食器棚から、ご飯をよそおうと、お茶碗を取り出すときのことだった。
当たり前だが、
お茶碗は、人それぞれ、「大きさ」や「形」「柄」が違うんだな・・・
そうして、ふと 「もう、ここにいない人のお茶椀、どうするんだろう?」 という考えがよぎり、切ない気持ちになった。
別れたあの人、家を出た子供、そして、亡くなった家族・・・
別れたあの人のお茶碗は、捨てることで決別するだろう。
しかし、家族のお茶碗は、捨てられる気がしない。
何気なく使うお茶碗、
捨ててしまったとしたら 大切な何かを失う気がする。 あの人との何気ないあの空気感、
部屋の匂い、断片的な記憶・・・
あぁ、胸がキュっとなる。
モノには、記憶が、大切な人が結びついている。
それを再認識した出来事でした。
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