top of page
執筆者の写真tranceparentblue9

お茶碗

更新日:2021年4月15日



食器棚から、ご飯をよそおうと、お茶碗を取り出すときのことだった。


当たり前だが、

お茶碗は、人それぞれ、「大きさ」や「形」「柄」が違うんだな・・・

そうして、ふと 「もう、ここにいない人のお茶椀、どうするんだろう?」 という考えがよぎり、切ない気持ちになった。


別れたあの人、家を出た子供、そして、亡くなった家族・・・

別れたあの人のお茶碗は、捨てることで決別するだろう。

しかし、家族のお茶碗は、捨てられる気がしない。


何気なく使うお茶碗、

捨ててしまったとしたら 大切な何かを失う気がする。 あの人との何気ないあの空気感、

部屋の匂い、断片的な記憶・・・

あぁ、胸がキュっとなる。


モノには、記憶が、大切な人が結びついている。


それを再認識した出来事でした。




閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Hozzászólások


記事: Blog2_Post
bottom of page