親になって、幼稚園、小学校とたくさんの運動会を見てきたが、
一度も、心から応援したことがなかった。
我が家では、運動会といえば、運動会をビデオで撮影し、帰宅後に家族で上映会をするのが定番だ。会場にいても、いなくても、祖父母は、上映会を楽しみにしていた。このため、親孝行の気持ちもあった。また、皆が自分の運動会やその後の撮影会を楽しみにする様子は、子供にとっても、自分が主役になる大切な日の思い出となったことだろう。
たとえ、それが本質的な愛の形ではなくとも、子供の感情を育てる面があるのだろうと思う。良くも悪くも。
毎年の運動会は、必死に撮影するのが当たり前とだった。そうして10年以上撮影を続けてきて、ある時、ふと気が付いてしまった。
「一度も、心から、応援したことがないな・・・」
いつも、撮影の位置、立ち位置、ピント、そんなことばかり気にしていた。
何のための、運動会なのか、何のための、撮影なのか。
むなしい気持ちでいっぱいになった。
「いつか、カメラを忘れて、裸眼で見て焼き付けたい」
そう思っていた私は、下の子の最後の運動会の徒競走で私はカメラを止めた。
そして、初めて、心から、子供のチャレンジを応援した。
今でも、その時の感情が心に残っている。
言葉にできない感動をありがとう。
そんな思いを、曲にしました。
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